□SDGsとキャンプ
「SDGs」と聞いて、少し難しそうだと感じる方も多いのではないでしょうか。
「持続可能な開発目標」と言われても、何を指しているのか、どこか抽象的に感じられるかもしれません。
では、SDGsとキャンプは一体どのように関係しているのでしょうか?
私たちは、こう考えています。
“これからもずっと大好きなキャンプを楽しみ続けるためには、自然環境や地域社会に配慮したキャンプのあり方を考え、今できる行動を一人ひとりが見つけていくことが大切です。”
少しイメージが具体的になりましたか?
実際、コロナ禍でキャンプブームが過熱した時期、多くのキャンプ場では様々な問題が起きました。
油や生ゴミで汚れた水場、焚き火で焦げた地面、大量に放置されたゴミ、深夜まで続く騒音──。
こうした光景に、残念な気持ちになった方も少なくないと思います。私たちが心から楽しめるキャンプとは、こうした状況とは真逆のものです。
だからこそ、SDGsは国や企業だけの課題ではありません。
キャンパー一人ひとりが「持続可能なキャンプ」を意識して行動することが、未来の自然や社会を守ることにつながります。
□バックヤードフィールドの取り組み
SDGsは17の目標で構成されていて、私たちはコットン100%のパップテント「パッチンつなぐーの」を通して
“目標12:つくる責任 つかう責任”に取り組んでいます。
①持続可能な生産【リデュース】
「パッチンつなぐーの」は受注生産のため必要最小限の在庫だけを持ち資源を有効利用しています。
②持続可能な消費【リデュース】
コットン100%の生地は、繊維の構造上、遮光性・遮熱性・吸湿性・通気性・防音性に優れており、快適な幕内環境を実現します。さらに、天然繊維ならではの特性として、焚き火などによる火の粉にも比較的強い耐性を持っています(※注)。
加えて、本製品には特殊なパラフィン加工を施しており、高い撥水性を備えています。撥水効果が経年劣化によって低下した場合でも、パラフィンワックスによるメンテナンスを行うことで、機能を回復させることが可能です。
弊社では、修理や補修のご依頼にも対応し、お客様に長くご愛用いただける製品づくりを心がけています。
※注:コットン生地は不燃性ではありません。火の粉に対して耐性はありますが、燃えない素材ではないため、火気の近くでの取り扱いには十分ご注意ください。
③廃棄物の削減【リユース】
裁断したあとの残り布を用いて新たな製品を作り出し、廃棄物の発生を最小限にしています。
コットン素材は、ポリウレタン素材やPUコーティングと異なり加水分解を起こさないので永く使用できます。
また、不要になった「パッチンつなぐーの」の引き取り体制を整え、エイジング素材として新たな製品を作り出します。